破産宣告後に自己破産をすると、借金で苦しんでいる今の生活より、その後の生活は楽になると考えるかもしれません。
たしかに自己破産をすると、現在の借金は全てなくなります。
苦しめられている多額の返済金がなくなりますから、その後の生活が楽になるかもしれません。
しかし、破産宣告後に自己破産をしてしまうと、財産がほとんど残りません。
所有する不動産は差し押さえられ、99万円を超える現金と20万円を超える資産も差し押さえられます。
自動車も差し押さえられる可能性もありますから、住居を失い手持ちの現金も残りわずかとなり、移動手段も限られてしまうのです。
これだけなら、現在の仕事を続けていけばその後の生活も立て直せるかもしれません。
しかしその後の生活では、職業や資格が制限されることもあります。
つまり、職業や持っている資格によっては、仕事を辞めさせられる可能性もあるのです。
破産宣告をして借金がゼロになっても、その後の生活で苦労している体験談はネット上でよく見られます。
生活を立て直したくても、住む場所も仕事も失ってしまえば手元に何も残りません。
体験談のなかには、その後の生活を立て直すことができずに、また借金を重ねて破産宣告をする体験談もあります。
破産宣告をしたら借金がゼロになると思い、無責任に借金を繰り返す人も少なくありません。
しかし、体験談を読む限りその後の生活は苦労することが多いので、借金は無責任にしてはいけません。